燃費の良い体質=太りやすい体質はこうやってできる

倹約表現型とは何か

倹約表現型という用語をご存知ですか?これはまさに燃費の良い体質(=太りやすい体質)のことを指す専門用語です。

少ない栄養でも生きていけるように、エネルギーを無駄使いせずに有効利用する体質、エネルギーを倹約してうまく使うことができる体質、という意味です。

出生体重が小さかったお子さんは、この倹約表現型の体質となりやすいことが、過去の報告から示されています。

これはつまり燃費かよいわけですから、栄養が少ない環境でも生きていけるわけで、生物としては大きな利点をもっているとも言えるでしょう。

でも現在の日本は飽食の時代ですから、ごはんをあまり食べれずに栄養不良になることは、そうあることではありません。

そうすると、すこし食べただけで、周りの人よりすぐに太ってしまう、脂肪がつきやすい、そのような体質にもつながるわけです。

実際に出生体重か小さかった児は、肥満やメタボリックシンドロームになりやすいことが言われていますが、一方で小柄でみためそんなに太っては見えないことも多く、一般的な肥満やメタボリックシンドロームがおこるメカニズムとなんだか違うのかなあというのが、大きな疑問でした。

倹約表現型

今はこのことについて、僕は次のように理解しています。

倹約表現型とは何か?

太りやすい体質、エネルギーを無駄使いしない体質とは何か?

その答えををものすごく単純に言うと、筋肉をなるべく少なくして最低限とすること、背を伸ばさないで小柄なままでいること、だと思うのです。

筋肉が増えると、それを維持するのにエネルギーが必要になります。

背が伸びて体が大きくなると、それを維持するのにもエネルギーが必要になるんです。

別の言い方をすると、筋肉が増えて基礎代謝が上がると、それを維持するのにエネルギーが必要になるということです。

 

体質を変える方法

まず前提として、体質を変えることよりも、このような好ましくない体質を、自分の赤ちゃんに獲得させないようにすることが大切です。

例えば日本では、妊娠した女性のもつ、妊娠前からのやせ志向が、低出生体重児の増加と関係していることが問題になっています。

このような児の少なくとも一部は、倹約表型の体質となるのですから、やはり好ましいものではありません。

それに何もこのような女性のやせ志向だけが、赤ちゃんの出生体重が減っていることの原因ではありません(この辺のことは、また別記事で紹介したいと思います)。

それではすでにそのような体質になってしまった場合にはどうすればよいのでしょうか?

残念ながら科学的に証明されていてオススメできる”治療”はいまだないのが現状です。

しかしそれでもあえて言うなら、このような体質の方を、太りにくい体質に変えるキーポイントの一つは、やはり運動をすることだと思っています。

実際に小さく生まれた児は運動が好きではない人が多く、身体活動が少ない傾向があることが指摘されていており、これも筋肉がつきにくいことと、脂肪がつきやすいことに影響を与えている可能性があります。

ただ特に未熟性の強かった児は、小さい頃に呼吸機能が悪いことも多いので、なかなか運動させにくいこともあるかもしれません。

それでもやはり無理をしない範囲での運動は体質改善にとって重要だと思っています。

その児のペースで良いですし、極端な話でいえば成人になってからでも良いので、運動を積極的にする、運動をする習慣をつけることが大切です。

食生活・食習慣は大切です

食習慣も非常に大切です。

最近、肥満やメタボリックシンドロームを含めた沢山の病気のリスクが、その人のもつ腸内細菌と関係していることが明らかになってきました。

この辺のお話もまた別記事で紹介したいと思います。

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